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―この四年間、専攻ではどのような課題に取り組んできましたか?
2年次に専攻が分かれてから、最初の1年は漆の扱い方や表現の方法を学びました。3年生の時はお皿を木から轆轤を挽いて作り、テーマ作品展の時は重箱を作りました。



―専攻での課題からはどのようなものを得ましたか?
道具の扱い方はもちろんですが、その道具にこだわる事の重要さを知りました。また、漆の硬化には時間がかかるので計画性も身に付きました。
―卒業制作のテーマ・コンセプトについて教えてください。
カラフルな縁日のお面と、造形の美しい能面を掛け合わせた作品です。装着するとよりパワーアップします。
―どのような技法で制作しているのですか?
乾漆という技法で形を作りました。粘土でつくった形を石膏取りし、その雌型の内側に和紙と布を漆で何回も貼り重ね、最後に石膏を外します。それから塗りに入ります。
―制作にあたっての苦労について教えてください。
能面の形を追求するのに苦労しました。石膏から外した後何度も形を調整しました。塗りでは漆の状態や日によって硬化する時間が異なるのでいつも気にかけており、漆中心の生活でした。
―卒業・修了作品展へご来場される方へ、メッセージをお願い致します。
4年間の集大成となる作品展です。市民の皆さんや多くの方に観ていただける貴重な機会だと思っています。ぜひ足を運んで実際に頂き、ご意見や感想を頂けると嬉しいです。
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