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―現在制作しておられる作品・活動内容、またはご職業について詳しく教えてください。

 

 

現在は展示ブースの空間デザイナーをしています。主に、東京ビッグサイトなどで行われる展示会のブースがメインです。空間を設計する仕事で、お客様の要望に応えるべく日々切磋琢磨しています。仕事の流れとしては、予算やお客様の展示する内容によりデザインを進めていき、レイアウト、パース、立面図、製作図をつくっていきます。発注を営業さんと打ち合わせをはさみながら完成までもっていきます。だから仕事中は、図面書く、パースの仕上げ作業、打ち合わせが主ですね。現場の視察、立ち会いにも行き、日々学んでいます。コンペなどが多いので、常に新しい発想や深い経験と知識が必要だと感じています。あとコミュニケーション能力と迅速な判断力も、、ほぼ全部ですね(笑)

デザインを考えるうえでの面白さ、それに伴う困難を乗り越えブースが現場にたつと、やりがいを大いに感じられる仕事です。まだまだ未熟なので日々頑張ってます!

 

 

 

―大学時代についてお聞きします。どのような大学生活を送りましたか。

 思い出に残るエピソードなどがございましたら是非教えてください。

 

 

大学時代はダンスに没頭していました。ダンス部でもありイベントにもよくでていましたが、そういった好きなことを見つけられたことで、だんだん自分のしたい制作が分かって進めることができたんだと思います。制作は3年後半頃は、メディア・アートに興味をもち、音、動き、ダンスなどをテーマに制作していました。思い出は3年の3Dカフェですかね。大学祭にむけダンスのジャンルのリーダーを務めながらも3Dカフェも一応コンセプトのリーダーだったので、、、寝る間もあまりなかったです。ですが今思えば最高に充実していました。

―卒業・修了作品について紹介してください。

 

 

タイトル 【 Beat watch 】

制作年  【 2014 年 】

 

踊れば踊るほど波紋の動きと曲の楽器が増えていく仕組みの空間を制作しました。天井に水槽、光、センサーを使用していて空間そのものも教室につくりだしています。

卒業制作『Beat watch』2014

―卒業・修了作品展の経験は、その後の制作活動や現在のお仕事にどのような影響を与えていますか。

 

 

来場者へ対しての作品の展示の仕方や、必然性によって作り上げた構造、実験を通しながら実現可能か見極める力などが、仕事に生きていますね。また卒業作品のコンセプトは自分の踊りたいという目的からつくったのですが、仕事も目的に対してのデザインなので直結していることだと思います。また様々な素材を実験、使用していたことも大変良い経験だったのではないかと思います。

『peace loop』2014

―卒業生として、後輩に向けてメッセージをお願いします。

 

 

大学での制作する時間と姿勢はそのまま卒業しても、就職してそのままついて来ると思います。自分がこれでいいや!という姿勢だと、そういった結果を招くし、こだわればこだわった分、結果がついてくる可能性は高まります。なので、自分を突き通して制作する姿勢を常にもってほしいです。当たり前かもしれませんが、意外とこれができません。先輩、先生に言われたからすぐ違うとか考えてしまう。しかし最高傑作といわれるまで時間もお金も費やしてからでないと分からないことは山程あります。卒業制作で私は、周りには想像できないことだけど最後だしやりきろうと思い、やっと自分の作品だといえるものが作れたと思っています。何事も納得するまでやりきってほしいです。

横佩 祐司 Yokohagi Yuuji

 

 

学生時代の専攻:立体造形

卒業年:2015年

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